福永を背に栗東CWを駆けたオーヴェルニュ(撮影・石湯恒介)
「フェブラリーS・G1」(19日、東京)
オーヴェルニュは16日、栗東CWを快走。鞍上の福永祐一騎手(46)=栗東・フリー=は、デビュー時に所属した北橋厩舎の調教服を着用して、現役最後の調教騎乗を終えた。
右腕に赤と白の
ストライプ、左腕には青地に星型。06年に解散した北橋厩舎の調教服が風になびく。福永を背にした
オーヴェルニュが栗東CWを気持ち良さそうに駆け抜けた。時計は6F83秒7-36秒7-11秒7。福永は「いい動きをしていた。余力のある中で、いい追い切りができました。状態に関しては言うことないんじゃないですか」と満足そうに語った。
G1最終騎乗は東京マイルが舞台。「二千では止まったし、力を出し切れるなら、マイルはいい方向へ行くかもしれないなと思う」。そう可能性を感じ取り、「ラストG1で依頼を頂いて、最後まで幸運だと感じます。全力を尽くして、いい結果に結びつけられたら」と力を込めた。
続けて、ドバイシーマクラシック・G1(3月25日・UAEメイダン)連覇を目指す
シャフリヤールにまたがり、騎手としてトレセンでの最後の調教騎乗を終えたユーイチ。「タンスを整理していたら(北橋厩舎の調教服が)奥にあった。ジョッキーとして最後のトレセンになるし、この服で始まったので、この服で締めたいと思った」。27年間親しんだトレセンに感慨深げだった。