ウイニングチケット死す 33歳、疝痛 93年柴田政人悲願のダービー制覇

2023年02月19日 06:00

 93年5月30日 ダービーを制したウイニングチケットと柴田政人

 93年ダービー馬ウイニングチケットが疝痛のため、18日に死んだことが明らかになった。33歳だった。けい養するうらかわ優駿ビレッジAERUが同日、公式ツイッターで発表した。

 同馬は90年3月21日に父トニービン、母パワフルレデイ(母の父マルゼンスキー)の子として誕生。栗東の伊藤雄二厩舎から92年函館でデビュー。2戦目に初勝利を挙げると、4連勝で弥生賞を制し、ナリタタイシン、ビワハヤヒデと3強を形成した。

 皐月賞はナリタタイシンの4着に敗れたものの、ダービーで見事に雪辱を果たして優勝。当時44歳だった鞍上の柴田政人元騎手にとっては、19度目の挑戦で悲願の初制覇。レース後はファンからの地鳴りのような“マサトコール”に男泣きした。続く京都新聞杯を勝って臨んだ菊花賞は、ビワハヤヒデの3着。94年天皇賞・秋8着を最後に屈腱炎で現役を引退。通算14戦6勝。その後は種牡馬となり、99年フェアリーSを制したベルグチケットなどを輩出した。21年大阪杯覇者レイパパレは、ひ孫にあたる。

 AERUのツイッターには「18年間たくさんのファンの方に元気な姿を見せてくれて、たくさんの笑顔や元気を私たちに与えてくれました。33年間も長生きしてくれた事に本当に感謝です」とつづられた。献花台など詳細については19日、SNSや公式ホームページで発表するとしている。

 ◆主戦を務めた柴田政人氏「函館で伊藤雄二先生から“ダービーを獲らせてあげる”と言われてましてね。コンビを組むことになりました。念願のダービージョッキーにしてもらえて、感謝の気持ちでいっぱいです。33歳という年齢を考えれば大往生でしょう。本当に、大恩のある馬でした」

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