◆第67回阪急杯・G3(2月26日、阪神・芝1400メートル、良)
1着馬に高松宮記念の優先出走権が与えられる重賞は15頭立て(
メイショウベンガル出走取消)で争われ、2番人気の
アグリ(牡4歳、栗東・安田隆行厩舎、父
カラヴァッジオ)が横山和生騎手を背に先行すると直線では早めに抜け出し、3番人気の
ダディーズビビッド(2着、浜中俊騎手)の追い上げを首差退け、1番人気の
グレナディアガーズ(7着、岩田望来騎手)が馬群に沈んでいくなか、先頭でゴールした。昨夏の札幌1勝クラスから、2勝クラス、3勝クラスと3連勝でオープン入りし、重賞初挑戦だったが、4連勝Vを果たした。勝ち時計は、1分19秒5。
さらに2馬身半離れた3着は6番人気の
ホウオウアマゾン(国分優作騎手)。今月末の引退で最後の重賞だった池添兼雄調教師が管理する
ショウナンアレス(戸崎圭太騎手)は5着、南井克巳調教師の
メイショウケイメイ(角田大河騎手)は13着に敗れた。
団野大成騎手(
グレイイングリーン=4着)「じわじわとしか加速ができない。枠はちょうど良かったけど、そのぶん外を回されるリスクがある。外を回される形になって、最後よく詰めてくれた。坂を上がってからも根性を見せて頑張ってくれた」
横山典弘騎手(
ルプリュフォール=6着)「展開が向かなかった」
和田竜二騎手(
ミッキーブリランテ=8着)「ゲートを上手に出て、最後までしぶとく脚を使ってくれた。もう少し内に潜り込みたかった。そう差のないところまできているし、内容はそんなに悪くない」
池添謙一騎手(
サトノラムセス=9着)「内枠でロスなく運べた。オープンのペースが速く、勝負どころで先に手が動いた。それでもじりじり脚を使ったので、オープンでもやっていけると思う」
酒井学騎手(
ロードベイリーフ=10着)「無理せずいいところにつけられて、直線に向いたときはそれなりに伸びそうだった。残り100メートルで脚が鈍ったあたり、1400メートルはちょっと長いかもしれない」
鮫島克駿騎手(
ラルナブリラーレ=12着)「阪神の内回りは展開が向かないと厳しい。内を意識したが、前の内が止まらないので…」
幸英明騎手(
ホープフルサイン=14着)「中京で勝ったときみたいに、中で競馬するのがベストだと思う。気持ちよく走りすぎると、最後真剣に走らない。力はあるので、気性だけの問題」
荻野極騎手(
メイショウチタン=15着)「しっかり出してハナを取れた。直線に向くまで手応えはあったが、並ばれてから抵抗できず、下がってしまった」