【フィリーズレビュー予想】内回り1400mがポイント 逃げ、先行、外枠には厳しい傾向も

2023年03月12日 06:35

先行力を武器に連勝してきたポリーフォリア(撮影:下野雄規)

 上位3着までに桜花賞の優先出走権が与えらえるレースで、チューリップ賞とともに桜花賞への重要なステップレースに位置付けられているレースだが、内回り1400mで行われるのがポイント。スタートしてからのポジション取りも激しくなるために前傾傾向にあり、逃げ、先行馬、そして外枠を引き当てた馬には厳しい傾向となっているが、今年はどうだろうか。

 ◎ポリーフォリアは先行力を武器に中山芝1600m未勝利戦、そして東京競馬場芝1400m1勝クラスを連勝してきた。スタミナと底力を武器とするキタサンブラック産駒だが、母の父はブリーダーズCスプリントの覇者ランハッピーを送り出したブロークンヴァウ。そこからスピードを得て距離短縮を味方にしてきた。まだキャリアの浅い馬だが非凡なレースセンスを併せ持ち、前走も早めに抜け出して後続が来れば伸びるというレース内容だった。

 〇ブトンドールは函館2歳S優勝馬で、ファンタジーS2着馬。スタートは上手な馬だが、ジョッキーの意のまま後方で脚を溜める器用さを併せ持つ。ファンタジーSの時も後方に控えて、大外を力強く回って伸びただけに阪神ジュベナイルフィリーズの敗因を距離だけに求めてよいかどうかは疑問が残るところだが、1400mに戻るのはマイナス材料ではないはず。

 ▲シングザットソングはエルフィンS3着馬。ここ2戦はスタートで行き足がつかずに外へ大きく逃げるようなレースを続けているが、いずれも直線だけで差を詰め、前走のエルフィンSではのちのチューリップ賞で2着となるコナコーストにクビ差まで詰め寄っている。まだ粗削りな面を多く残す馬だが、母ザガールインザットソングと曾祖母アリスベルが米G?ラカナダS優勝馬という良血ファミリー。マチカネニホンバレ、マチカネキンノホシも同じ一族だ。高い能力と将来性は認めるが内回りコースへの対応が鍵となりそうだ。

 △トラベログは菜の花賞の優勝馬。前走は逃げて勝ったものの、福島競馬場芝1200mの新馬戦は2番手追走からゴール前で良い脚を使った。母の半妹にブロードストリートやキャナルストリートなどがいて、さらに遡ればアグネスワールドやヒシアケボノなどがいる良血ファミリー。初めて経験する長距離輸送をクリアしてくれれば侮れない存在だ。

 △ルーフは萌黄賞の優勝馬。ダイワメジャー×ファストネットロックとスピードを重ねた配合馬で、その血統イメージどおりのスピードが表現されている。出遅れて3着に敗れた新馬戦含め芝1200m戦は3戦2勝。ダリアにさかのぼる母系はA級だが、1ハロンの距離延長はプラス材料ではないかもしれない。

 △ムーンプローブは白菊賞の優勝馬。このときは早めに先頭立って、ファンタジーS3着レッドヒルシューズの追撃をクビ差抑え込んでる。モーリス×フジキセキの組み合わせで、サンデーサイレンス4×3。スピードがあるので距離短縮は有利にレースを運べそうだが、1400mがベストかどうかは未知数の部分が大きい。

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