◆第66回阪神牝馬S・G2(4月8日、阪神・芝1600メートル)
ピンハイは阪神コースで全2勝を挙げ、阪神マイル戦もチューリップ賞2着に桜花賞5着。昨年のオークスでも4着であわやのシーンを作り、世代屈指の力を示してきた。だが、2勝目を挙げたのは3走前の西宮S(3勝クラス)。遅い流れを後方3番手で運び、ラスト3ハロンが11秒4―10秒7―11秒6と瞬発力も持久力も求められるレースを、鮮やかに差し切って見せた。
阪神マイルではこれまで1分33秒台の持ち時計しかなかったが、このレースの1600メートル通過は1分32秒7。距離が1600メートルとなった16年以降の阪神牝馬Sは勝ち時計が1分32秒台後半から同33秒台前半だけに、この時計でも走れることを証明したことは心強い。前走の東京新聞杯も0秒5差なら悲観する内容ではない。3走前のハイパフォーマンスを見直したい。(石行 佑介)