横山武を背に鋭い切れ味を発揮したペリファーニア(左)=撮影・三好信也
「桜花賞・G1」(9日、阪神)
兄の
エフフォーリアに劣らない素質の一端を感じさせる瞬発力。
ペリファーニアが5日、美浦Wで切れ者ぶりを見せつけた。
ヴァイルマティ(3歳未勝利)を7馬身追走し直線では内に併せ、横山武が軽く仕掛けると瞬時に反応。あっと言う間に相手を5馬身置き去りに。6F83秒7と全体時計は控えめでも、ラスト1Fは11秒1と強烈だった。
横山武が「しまいのはじけっぷりは良く、言うことない動きでした」と絶賛すれば、鹿戸師も「いい動きだった」と納得の表情だ。
前走のチューリップ賞3着は大外枠、初の長距離輸送、キャリア2戦目という“三重苦”。師は「厳しい競馬の中で強い馬とあれだけ戦えた。前回よりは上積みはあるし、楽しみ」と期待大だ。
〈調教診断〉1週前はしまいやや強めに追われたが、あのひと追いで素軽さがアップ。直前は軽く仕掛けた程度でグングン加速し、僚馬を一気に突き放した。体重の軽い横山武が騎乗したとはいえ、ラスト1Fは5日の美浦Wでトップタイの11秒1をマーク。輸送を考慮してやり過ぎず、かつしっかりと負荷をかける理想的な最終調整を施された。