◆クイーンエリザベスS・G1(4月8日、
オーストラリア・ランドウィック競馬場・芝2000メートル=11頭立て)
日本から遠征した
ユニコーンライオン(牡7歳、栗東・矢作芳人厩舎、父ノーネイネヴァー)は惜しくも5着に敗れた。矢作厩舎は、
リスグラシューによる2019年コックスプレート以来となる豪州G1・2勝目を、当時と同じ
ダミアン・レーン騎手=
オーストラリア=とのコンビで狙ったが、快挙はならなかった。優勝はトム・マーカンド騎手が騎乗した英国馬の
ドバイオナー(セン5歳、W.ハガス厩舎、父
プライドオブドバイ)。勝ち時計は2分7秒72(重)。
不利と言われる大外枠から果敢にハナを奪いに行くと、内から先頭をうかがう
ニューメリアン(J.モット騎手)を抑えて自身の
スタイルに持ち込んだ
ユニコーンライオン。最後の直線を迎えるまでは実にスムーズなレース運びだったが、4コーナー手前からラ
イバルも徐々に仕掛け始める。先頭でしぶとく粘るものの、残り200メートル地点で大外からドバイオンバーが一気に抜き去り、後続に飲み込まれそうになったが、2着の
モウンガ(N.ローウィラー騎手)から小差の5着に踏み止まった。
<陣営のコメント>
矢作芳人調教師「外枠がやはり痛かったです。先頭に立つまでにちょっと脚を使ったかなと思いますが、馬は本当に良く頑張ってくれました。悪い馬場もしっかりこなしていたし、力を出し切ってくれたと思います。強いメンバーを相手に良く頑張ってくれたと思いますが、勝てなくて残念です」
ダミアン・レーン騎手「外枠でしたが、良いスタートができて、無理することなく先頭に立てました。道中もリズム良くスムーズにレースを運べて、直線どこまで伸びてくれるかなと期待しながら騎乗していました。勝った相手は強かったですが、
ユニコーンライオン自身は一生懸命全力で走ってくれましたし、最後まで諦めない走りを見せてくれました」