前走の弥生賞ディープインパクト記念で重賞初制覇したタスティエーラ(ユーザー提供:モエロウエクラさん)
弥生賞ディープインパクト記念を制したタスティエーラ(牡3、美浦・堀宣行厩舎)が皐月賞(3歳牡牝・GI・芝2000m)でGI初制覇を目指す。
現3歳がファーストクロップとなるサトノクラウン産駒の出世頭だ。昨年11月の新馬(東京芝1800m)を上がり3F33秒5(11秒2-11秒1-11秒2)でまとめて楽勝。続く共同通信杯は4着に終わったものの、前走の弥生賞ディープインパクト記念で重賞初制覇。初コンビとなる松山弘平騎手を背に、好位からしっかりと抜け出した。
弥生賞といえば皐月賞の最重要ステップレースのイメージがあるが、実は弥生賞ディープインパクト記念組の戴冠は10年ヴィクトワールピサが最後。11年以降は49頭が出走しながら、6回ある2着が最高と惜敗が目立つ。振り返れば8年前、父サトノクラウンも弥生賞を制したものの、皐月賞では1番人気で6着に終わった。父の無念を晴らすタイトル奪取といきたい。
【前走弥生賞組の皐月賞制覇】(84年のグレード制導入以降)カッコ内は弥生賞の着順
84年シンボリルドルフ(1着)
86年ダイナコスモス(2着)
87年サクラスターオー(1着)
93年ナリタタイシン(2着)
96年イシノサンデー(3着)
98年セイウンスカイ(2着)
00年エアシャカール(2着)
01年アグネスタキオン(1着)
05年ディープインパクト(1着)
08年キャプテントゥーレ(4着)
10年ヴィクトワールピサ(1着)