4月16日(日)に中山競馬場で行われる皐月賞(3歳牡牝・GI・芝2000m)。今年は昨年の2歳GI馬に加え、ディープインパクト産駒も不在とあって、まれに見る混戦模様。今回は過去10年の前走ローテから検証していく。
予想オッズで上位人気に推されているのは、前走で京成杯を制したソールオリエンス。京成杯が2000mに延長された99年以降で皐月賞に直行した馬は9頭のみ。10年エイシンフラッシュ、18年ジェネラーレウーノが3着に好走しているが連対した馬はおらず、ソールオリエンスにとっては気がかりなデータになりそうだ。
続いて皐月賞への優先出走権が付与される3競走を見ていく。かつては最重要ステップとされたスプリングSや弥生賞が近年やや不振。スプリングS組は過去10年で2勝のみで、スプリングS→皐月賞と連勝した馬は13年のロゴタイプが最後となっている。今年の覇者ベラジオオペラはデータを覆せるか。
一方の弥生賞も過去10年で2着5回と、10年ヴィクトワールピサを最後に勝ち馬は出ていない。そして若葉Sは2頭が馬券に絡んでいるが、14年ウインフルブルームは重賞で2度の好走歴があり、19年のヴェロックスは若駒Sと若葉Sをともに圧勝。実力上位でないと好走は難しそう。
やはり目を引くのは共同通信杯組で【5-0-2-9】という成績は圧倒的。14年から16年まで3連勝を飾り、近2年も連勝している。勝利した5頭は何れも共同通信杯で連対しており、勝利したファントムシーフ、同2着のタッチウッドにとっては非常に心強いデータとなりそうだ。
【主な出走予定馬の前走】
■共同通信杯
ファントムシーフ(1着)、タッチウッド(2着)、ウインオーディン(5着)
■スプリングS
ベラジオオペラ(1着)、ホウオウビスケッツ(2着)、メタルスピード(3着)、グラニット(4着)、セブンマジシャン(6着)
■弥生賞
タスティエーラ(1着)、トップナイフ(2着)、ワンダイレクト(3着)、グリューネグリーン(8着)
■京成杯
ソールオリエンス(1着)