◆第167回天皇賞・春・G1(4月30日、京都・芝3200メートル)
伝統の長距離G1である天皇賞・春は、3年連続参戦の
ディープボンドや4年連続で挑む
メロディーレーンなど、ステイヤーの“リピーター”が目立つ。そのため今年も4〜8歳馬まで幅広い世代が集まったが、過去20年間の当レースで最も勝ち星が多いのは4歳馬で9勝をマーク。阪神コースだった昨年も勝った
タイトルホルダーと3着馬の
テーオーロイヤルは4歳馬だった。
騎手別では武豊の3勝が単独トップで、2位タイに2勝で4騎手が並ぶが、一発の魅力を秘めるのは横山典だ。過去20年間で10鞍以上騎乗した11騎手のうち、同騎手の単勝回収率540%は断トツ。04年には
イングランディーレとのコンビで10番人気ながら逃げ切りを決めて、単勝7100円をはじめとした高配当を演出した。
前走の
ステップ別では、大阪杯(16年以前のG2時代も含む)、日経賞、阪神大賞典が、最も多い5勝で並んでいる。だが勝率をみると大阪杯の14・2%がトップで、距離的な関連が薄そうにみえても、相性の良さは見逃せない。
浮かび上がるのは4歳馬で横山典とのコンビで挑む
マテンロウレオ。今年のメンバーで唯一の前走が大阪杯(4着)からの参戦で、穴の魅力にあふれている。管理する昆調教師は、11年に7番人気の
ヒルノダムールで制したが、この時も4歳馬で大阪杯を制しての臨戦だった。(坂本 達洋)