兵庫大賞典を初制覇したラッキードリーム(左から2頭目)=撮影・中山伸治
「兵庫大賞典」(4日、園田)
開催初日の11Rで行われ、1番人気の
ラッキードリームが最終3角から先頭で押し切り、重賞8勝目を挙げた。2着は8番人気の
メイプルブラザーが直線で外を伸びて半馬身差まで迫り、3着には4番人気の
タガノキングロードが最内から浮上して続いた。
単勝1・1倍の断然人気に応えた
ラッキードリームだが、鞍上には肝を冷やす競走内容だった。「3〜4角の仕掛けが速過ぎて、いつ差されもおかしくなかった。自分の騎乗ミスでも勝てた」と下原理。転入から園田で5戦5勝となった相棒が窮地を救ってくれた。
課題のゲートでアク
シデントが起きていた。「後ろ扉の隙間に尻尾が挟まった。痛かったのだと思う。スタートからの行きっぷりが悪かった」と鞍上。馬のスイッチが入ったのは向正面。「急に加速し過ぎた。もっと軽く走らせれば、直線の切れが違ったのに」と振り返る。
下原理はこれで重賞81勝目。
ラッキードリームとのコンビでは3勝。「スターホースと思っているので、遠征でも結果を残したい。自分の記録は大きい壁を一つ一つクリアして」。重賞通算100勝達成へ、今回同様に相棒と力を合わせて勝ち鞍を積み重ねていく。