京王杯SCで重賞初制覇したレッドモンレーヴ(ユーザー提供:淳。さん)
京王杯SCは安田記念(3歳上・GI・芝1600m)の前哨戦として最も知られた存在だろう。確かに00年以降の安田記念を振り返ると、ローテーション別では最多の100頭が京王杯SCから挑んでいる。しかし、その成績は[4-6-3-87]の勝率4%、複勝率13%。好走率では高松宮記念組やヴィクトリアマイル組に大きく見劣るのが現実だ。京王杯SC組が勝ったのは17年
サトノアラジンが最後。京王杯SCの勝ち馬に限れば05年アサクサデンエン以来、勝ち馬が出ていない。
そこで、これまでに京王杯SCから安田記念に参戦した馬をチェックすると、どちらかといえばマイラーよりもス
プリンターが多く、1600mの距離に泣いた印象が強い。その点で今年の2頭、京王杯SCを制した
レッドモンレーヴ(牡4、美浦・蛯名正義厩舎)と同11着
ダノンスコーピオン(牡4、栗東・安田隆行厩舎)は趣が違う。
レッドモンレーヴは前々走までマイル以上を使われてきた馬で、前走の前には1400mが不安視されたほど。距離延長がマイナスになることはない。また、
ダノンスコーピオンに至っては昨年のNHKマイルCの覇者。東京芝1600mはベストといえる。
例年とはひと味もふた味も違う京王杯SC組。今年は好勝負の予感たっぷりだ。
【00年以降の京王杯SC覇者の安田記念成績】カッコ内は人気
・00年
スティンガー・4着(1)
・01年
スティンガー・15着(2)
・02年
ゴッドオブチャンス・15着(12)
・03年テレグノシス・7着(2)
・04年ウインラディウス・14着(2)
・05年アサクサデンエン・1着(7)
・06年オレハマッテルゼ・10着(1)
・07年
エイシンドーバー・6着(6)
・08年
スーパーホーネット・8着(1)
・09年
スズカコーズウェイ・12着(7)
・11年
ストロングリターン・2着(5)
・12年
サダムパテック・9着(1)
・13年
ダイワマッジョーレ・9着(6)
・14年
レッドスパーダ・17着(15)
・15年
サクラゴスペル・17着(13)
・16年
サトノアラジン・4着(3)
・17年
レッドファルクス・3着(3)
・20年
ダノンスマッシュ・8着(8)
・21年
ラウダシオン・14着(7)