【鳴尾記念】ボッケリーニが兄ラブリーデイに続く兄弟制覇 1〜8着が全て首差の接戦制す

2023年06月04日 06:45

首差で2着以下を振り切ったボッケリーニ(中央)

◆第76回鳴尾記念・G3(6月3日、阪神競馬場・芝2000メートル)

 第76回鳴尾記念・G3は3日、3年ぶりに阪神競馬場で行われ、7歳馬ボッケリーニが重賞3勝目を挙げてラブリーデイとの兄弟制覇を果たした。

 台風一過の青空の下、古豪が貫禄を示した。ボッケリーニは向こう正面から徐々に位置を上げ、3番手で直線へ。浜中のゲキに豪快な伸び脚で応えた。抜け出した後、逃げていたフェーングロッテンが盛り返したが、そこからもうひと伸び。1〜8着が全て首差の接戦を制した。鞍上は「勝負どころから詰めていって、いい手応えでした。強かったと思います」とたたえた。

 池江調教師は鳴尾記念7勝目。15年覇者の全兄ラブリーデイは、ここをステップに宝塚記念でG1初制覇を果たした。浜中は兄にも騎乗し、天皇賞・秋を勝利。衰えを見せない弟を「今、さらに力をつけている手応えを感じます」と評した。

 当初は目黒記念を予定していたが、ハンデが59・5キロだったため回避。川合助手は「その選択が良かったです」と安どした。これまでのG1・2戦はともに2けた着順。しかし、浜中は「さらに大きいレースに向かってトライできる馬だと思います」と力を込めた。兄弟G1制覇という次の夢へ、挑戦を続ける。(水納 愛美)

 ボッケリーニ 父キングカメハメハ、母ポップコーンジャズ(父ダンスインザダーク)。栗東・池江泰寿厩舎の牡7歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算25戦7勝。総獲得賞金は3億5879万9000円。主な勝ち鞍は、20年中日新聞杯・G3、22年目黒記念・G2。馬主は金子真人ホールディングス(株)。

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