今年最初の新馬戦となった3日の阪神5Rは、新種牡馬
ブリックスアンドモルタル産駒の
テラメリタが快勝した。続く東京5Rでは1番人気の
シュトラウスが9馬身差の圧勝を見せるなど、2歳戦線は早くも盛り上がりを見せている。10日に開幕する函館競馬でも、素質の高い若駒たちがスタンバイ。個人的に気になっている2頭を紹介したい。
まずは10日の5R(芝1000メートル)に横山武史騎手騎乗でデビュー予定の
スカイキャンバス(牝2歳、美浦・武井亮厩舎、父
ファインニードル)だ。母アポロフィオリーナは全6戦が1200メートルで、3勝、2着2回と上々の成績を残した。同馬も
スピードに満ち、5月31日には美浦・Wコースで横山武を背に5ハロン64秒7―11秒8を記録。3頭併せの真ん中から3馬身先着と、上々の動きを見せた。武井調教師も「時計が出てるし、血統的に仕上がりが早そう。ジョッキーも新馬向きと言っていた」と、デビュー戦勝利に自信をのぞかせる。6日時点で馬体重は420キロ。初戦から楽しみな存在だ。
11日、もしくは17日の芝1200メートルに横山琉人騎手でデビュー予定の
オーケーソニック(牝2歳、美浦・相沢郁厩舎、父
カリフォルニアクローム)にも注目したい。半姉は京王杯2歳S、フェアリーSと重賞で2度の3着がある
スピードオブライト。父がケンタッキーダービー馬に替わったことで
スピードに
パワーが加わり、姉以上の活躍が期待できる。入厩から何度も追い切りにまたがっている鞍上は「気性はまだ難しいけど、走る時はしっかりしています。先週は
シャドーロールをつけたけど、タイムも出ていましたしね」と、31日に美浦・Wコースで出した5ハロン69秒5―12秒1に手応えをにじませた。こちらは新馬からすぐというイメージではないが、のちの短距離線戦を盛り上げてくれそうで期待したい。(角田 晨)