◆第28回
マーメイドS・G3(6月18日、阪神・芝2000メートル)
1番人気が8連敗中の
マーメイドSは穴党向きとみて間違いない。近5年を見ると10番人気が3勝、7番人気が2勝。3連単の配当は全て10万円超えと荒れ続けている。
連対馬10頭のうち6頭がハンデ50〜51キロの軽量馬。一方でトップハンデ馬は〈15〉〈13〉〈2〉〈6〉〈4〉着と1度しか馬券に絡んでいない。
ステップ別では、前走が3勝クラスの馬が【4・1・1・22】とリード。一昨年は
シャムロックヒルが寿Sの14着大敗から勝ったように、直近の自己条件の着順に関係なく、格上相手に互角以上の走りをするケースが相次いでいる。
そこで今回注目されるのは、ハンデ50キロで最軽量タイの
ヒヅルジョウだ。3か月半ぶりだった3勝クラスのシドニーT(7着)を叩いて中3週の臨戦。
ハービンジャー産駒は芝の全563勝のうち阪神が競馬場別最多の82勝で、なかでも2000メートルは25勝と最も勝っている。18年以降の当舞台の成績も、今回産駒が出走する種牡馬では
ルーラーシップと並ぶトップの15勝。このG3も20年に
サマーセント(7番人気)で制している。
鞍上の松若は
マーメイドSに過去6度騎乗して16年に6番人気、19年に7番人気で勝利し、波乱を演出した。同じ舞台の鳴尾記念(3日)も、
フェーングロッテンで2着と好走したばかり。ここもマイペースの逃げが打てれば、粘りに粘って高配の使者となる可能性は十分だ。
○…ハナで持ち味生きる
朝一番の坂路で単走。53秒0―12秒1を計時した。ゴール前で軽く気合をつけられるとシャープに反応。大林助手は「一度使ったことで体が締まり、動きも良くなった。やはりハナに行った方が持ち味が生きると思う。ハンデも思ったより軽かった」と、50キロの軽量で一発を狙う。