厩舎としてまた一つ実績を積み上げる。今年3月に開業した緒方努厩舎は1日の福島メイン・鶴ケ城Sのリリーミニスターで厩舎2勝目。プロキオンSに送り出すロイヤルパールスで重賞初出走となる。緒方師は「どのレースでも勝つ気持ちで使っているので、クラスが上がってもそこまで意識はしていないですね。(重賞で)経験を積めば何かしら得るものはあります」と気を引き締めた。

　松田国英厩舎での助手時代に、デビュー前の名牝ダイワスカーレットの稽古をつけた経験があり「乗った瞬間から(感触が)全然違いました」と衝撃を受けた。いつかそういった素質馬に巡り合った時に「開花させられるかどうかは厩舎力によります。結果で応えられるよう準備をしないと」。土台づくりを進め、レベルアップにつなげている。

　ロイヤルパールスは今年2月に定年解散した池添兼雄厩舎からの転厩馬で、約1年2カ月ぶりの前走・天保山Sは16着。「大型馬の休み明けで走り切れなかった」と振り返り、中1週で重賞へ。「叩いた分の上積みはありますし、走ってくれると思います」と一変を見込んでいる。