一昨年のセレクトセールで23億6700万円、昨年の同セールで22億6000万円にのぼる取引を行って注目された株式会社サイバーエージェント代表取締役社長の藤田晋氏。今年の競売にも参加し、2日間で計16頭(合計23億6900万円)を購買した。
2日間を通じて最高価格となったのは当歳セッションのピクシーホロウの2023。半兄に21年のスプリンターズS覇者ピクシーナイトなどがいる良血馬で、3億3000万円で落札した。ほかにも8頭の億超えホースを含む多数の馬を競り落とし、消費税だけで2億3690万円となった。
藤田晋氏の落札馬は以下の通り。
【1歳馬セッション】
■ヤングスターの2022 2億1000万円
母は豪G1馬で、叔母ファンスターも同じく豪G1を制している。三代母はG1・5勝を挙げ、92年の欧州年度代表馬に輝いた名牝ユーザーフレンドリー。
■シャルマントの2022 5600万円
3代母はソニンク。伯母に日英GIを制したディアドラ、叔父に現役馬フリームファクシがいる。
■アルテリテの2022 8800万円
母は米G1ガーデンシティSの覇者。ほかにも仏・米のビッグレースで多数好走歴がある。
■ストリートバンドの2022 1億2500万円
母は現役時代米G1コティリオンSを制しており、本馬は初仔となる。
■ゴーマギーゴーの2022 8800万円
母は米G2・2勝の実績。半兄でディープインパクト産駒最終世代のオープンファイアは同セールで3億円で取引された。
■ソルヴェイグの2022 2億2000万円
母は16年のフィリーズレビューと函館スプリントSを制している。
■スペシャルグルーヴの2022 2億円
ダイナカール牝系に属し三代母は名牝エアグルーヴ。きょうだいには22年チャンピオンズC覇者ジュンライトボルト、19年中京記念覇者グルーヴィットなど。
■ラテアートの2022 6200万円
母はJRAの2歳OPクリスマスローズSを勝利。近親には02年の京王杯2歳Sで3着のカラメルアートなど。
【当歳馬セッション】
■ピクシーホロウの2023 3億3000万円
半兄に21年のスプリンターズS覇者ピクシーナイト、22年のラジオNIKKEI賞を制したフェーングロッテンがいる。
■ダンダラの2023 1億1000万円
母は英G2ダッチェスオブケンブリッジS覇者。一族には04年の英ダービー馬North Lightがいる。本馬は初仔。
■フォーエバーモアの2023 9000万円
母は芝ダート双方で活躍。近親には97年のシリウスS、98年の中京記念を制したトーヨーレインボーがいる。
■シーズアタイガーの2023 2億8000万円
母は米G1デルマーデビュタントS覇者で米最優秀2歳牝馬に輝いた。半兄ダノンザタイガーは当セールで2億9700万円で取引された。伯父のスマイリングタイガーは米G1・3勝を挙げている。
■アイムユアーズの2023 7000万円
4代母は名牝ダイナカール。母は重賞2勝に加え、GIでも好走歴有り。
■サロニカの2023 2億6000万円
母はエルフィンS覇者でサリオス、サラキア、サリエラは叔父母にあたる。 一族にはシュネルマイスターなど、ドイツの名牝系Sラインに属する。
■ゴーマギーゴーの2023 1億3000万円
キズナ産駒の半弟を1歳セッションにて8800万円で落札している。
■スルターナの2023 5000万円
近親は09年の春秋スプリントGIを制したローレルゲレイロ。