14日、東京競馬場で行われた府中牝馬S(3歳上牝、GIII・芝1800m)は、藤田伸二騎手騎乗の4番人気{horse=2002100600:デアリングハート}(牝5、栗東・藤原英昭厩舎)が、好位追走からロスなく4角へ向くと、直線では追い出しをぎりぎりまで我慢、残り100mで先に抜け出した1番人気アサヒライジングを1.3/4馬身差交わし優勝した。勝ちタイムは1分45秒4(良)。さらに3/4馬身差の3着には2番人気アドマイヤキッスが入っている。
勝ったデアリングハートは、父サンデーサイレンス、母デアリングダンジグ(その父Danzig)という血統。半兄に05年アンタレスS(GIII)など重賞3勝のピットファイター(牡8、美浦・加藤征弘厩舎、父Pulpit)がいる。
04年10月にデビューし、2戦目で初勝利。05年桜花賞(GI)3着、NHKマイルC(GI)2着など、3歳春のGI戦線で好走。その後は苦戦が続いていたが、06年クイーンS(GIII)で重賞初勝利を挙げると、続く府中牝馬Sも制し重賞2連勝。今年は2戦目のヴィクトリアマイル(GI)で3着に入ったが、エプソムC(GIII)9着、前走のクイーンSも7着と敗れており、今回はそれ以来、約2か月ぶりのレースだった。通算成績22戦4勝(重賞3勝)。
鞍上の藤田伸二騎手は、フサイチパンドラで制した札幌記念(GII)に続く今年のJRA重賞4勝目で、通算では73勝目。管理する藤原英昭調教師はタスカータソルテで制した京都新聞杯(GII)に続く今年のJRA重賞2勝目で、通算12勝目となった。
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。