競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
次週の新潟戦は楽しみな新馬がそろった印象。その中から3頭を紹介したい。
まずは
サフィラ(牝、池添、父ハーツクライ、母サロミナ)から。半姉
サラキアは府中牝馬Sを制し、エリザベス女王杯&有馬記念で2着、全兄
サリオスは朝日杯FSを勝ち、毎日王冠を2度Vと血統的に期待できる一頭。8月5日の芝1600m(牝馬限定戦)を予定している。1週前の26日は松山Jを背に、栗東CWで6F81秒0-37秒6-11秒5をマーク。最後までしっかりとした脚取りで、鋭い伸びを披露した。師は「とてもいい動きでした。単走でしたが、混雑する時間帯で前にも後ろにも馬がいる状況。それでも引っ掛からず、折り合いがついて楽に動けていました。お利口さんですね。(
サラキアと比較して)体つきは似ていますが、カイ食いはこちらの方がいいです。鞍上も『血統面のプレッシャーに応えられるだけの能力があります』と高い評価をしてくれていますし、楽しみです」と大きな期待を寄せた。
8月5日の芝1800mには藤原厩舎の
ファーヴェント(牡、父ハーツクライ、母トータルヒート)がスタンバイ。僚馬の半姉
サーマルソアリングは初めてダート戦に挑んだ23日の中京1勝クラスで大差勝ちしており、高いポテンシャルを秘めている一頭だ。田代助手は「素軽い走りをする馬だね。しっかりと動けているし、メンタルも強い。初戦から楽しみ」と現2歳馬の初勝利を見据えていた。
ライトオンキューの半弟
ニックオブタイム(牡、中内田、父
ロードカナロア、母グレイトタイミング)は8月6日の芝1600mを予定。「中間に体調を崩すところはありましたが、水準の時計は出ています」と福永助手。1週前の27日は川田を背に栗東CWで僚馬
パワフルボンド(3歳1勝クラス)と併せて、6F82秒5-37秒4-11秒4をマーク。約2馬身半先着を決めた。これから良くなってきそうな印象だが、ポテンシャルは相当高そう。初戦から注目したい一頭だ。(馬サブロー栗東支局・塩手)