「GI/JpnI・10勝馬」や「ドバイWC・2着馬」など 出世レースのレパードSを振り返る

2023年08月05日 17:30

数々のビッグレースを制したホッコータルマエ(撮影:高橋正和)

 3歳ダート馬の出走機会拡大、夏季競馬の振興を狙って2009年に創設されたレパードステークス(3歳・GIII・ダ1800m)。来年からはジャパンダートクラシックの前哨戦に指定され、ますます注目度は増していくことだろう。そんなレパードSは出世レースとして知られる。ここでは過去の主な勝ち馬を振り返ってみたい。

■第1回覇者(2009年) トランセンド

 ダートでは4連勝で当レースを制し、4歳から5歳にかけてはダートGI/JpnI競走を席巻。11年のドバイWCではヴィクトワールピサとともに日本馬ワンツーフィニッシュを決め、日本に勇気と感動を与えた。

■第2回覇者(2010年) ミラクルレジェンド

 JDDで4着に健闘したこともあり、2番人気で出走。グリッターウイングとの接戦をハナ差制して重賞初制覇を果たした。古馬になってからも活躍を続け、11年のJBCレディスCをレコード勝ちするなど重賞8勝を挙げる。

■第4回覇者(2012年) ホッコータルマエ

 直前のJDDでは5着だったが、巻き返して重賞初制覇。4歳春から快進撃を見せ、次々にビッグタイトルを手に入れる。川崎記念3連覇など最終的には当時の日本記録となるGI/JpnI・10勝を挙げる活躍。

■第5回覇者(2013年) インカンテーション

 1000万下の濃尾特別を快勝して臨み、重賞初挑戦ながら2馬身半差で快勝。GIタイトルには手が届かなかったが、重賞6勝を挙げ、フェブラリーSで2度好走するなど、生涯にわたり名バイプレーヤーとして存在感を発揮した。

■第10回覇者(2018年) グリム

 デビュー2戦目からダートに矛先を転じ、直前までに3勝の実績。レースでは先手を取ってしぶとく逃げ粘り、5番人気の評価を覆した。その後もダート中距離で活躍し重賞5勝。晩年は高知に転入し、平場で3勝を挙げた。

■第11回覇者(2019年) ハヤヤッコ

 初白星は芝だったが、2歳秋からダートに転向し実績を積む。レパードSでは10番人気の伏兵評価ながら栄冠を手にし、白毛馬初のJRA重賞制覇を達成した。昨夏には函館記念も制し、芝とダートの双方でタイトルをつかんでいる。

 今年のメンバーには甥にコントレイルがいる良血ミスティックロア(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)、デビュー2連勝中のオメガギネス(牡3、美浦・大和田成厩舎)、鳳雛Sを制したエクロジャイト(牡3、栗東・安田隆行厩舎)など、未来のダート王候補が顔を揃えた。さらなる飛躍を遂げるのはどの馬か。発走時刻は6日(日)の15時45分を予定している。

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