オールデュスヴランの母デルニエオールは18年桜花賞にも出走(13着)した
競馬新聞「馬サブロー」のPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
次週以降の注目新馬2頭を紹介したい。まずは愛国産馬
バラン(牝、中竹、父
フランケル、母ブランボヌール)。ポーランド語でおひつじ座の馬名意味を持つこの馬は、19日の新潟5R(芝1200m)を三浦騎手で予定している。
1週前の9日は栗東坂路で4F50秒9の好時計をマーク。このひと追いでグンと良くなっていきそうな印象がある。母は15年函館2歳S、16年キーンランドCを制している血統馬。柴田助手は「(全姉の)
アヘッドは少し硬いところがあってダート向きとの印象でしたが、こちらは芝でもやれそうなフットワーク。ケイコで水準以上の時計が出ていますし、血統的にも楽しみにしています」と手応えを口にした。
ルーラーシップ産駒の
オールデュスヴラン(牡、池江、母デルニエオール)は9月3日の小倉5R(芝1800m)へ照準。18年フィリーズR3着の母は、
オルフェーヴル&
ドリームジャーニーの全妹にあたる厩舎ゆかりの血統馬だ。
9日は荻野極騎手(レースの鞍上は未定)を背に栗東CWで僚馬
ティニア(3歳2勝クラス)との併せ馬。6F84秒6-38秒3-11秒9をマークし、首差先着を決めた。兼武助手は「初めてのコース追いでしたが、とてもいい動きでした」とうなずく。「トモが盛り上がっていてパワフルなイメージですが、馬体の
バランスはいいし、走りもきれいです」と賛辞を並べた。
デルニエオールは気性が勝っていたが、その点についても「母よりはマシだと思います。能力の高さを感じますし、楽しみな一頭です」と大きな期待を寄せている。(馬サブロー栗東支局・塩手智彦)