キーンランドCに出走予定のシュバルツカイザー(撮影:山中博喜)
しらかばSを制したシュバルツカイザー(セ5、美浦・大竹正博厩舎)が、キーンランドカップ(3歳上・GIII・芝1200m)で重賞初制覇を狙う。
シュバルツカイザーは父Dark Angel、母Fashionable、母の父Nashwanという血統。愛国生まれの外国産馬である。昨夏以降は3勝クラスで苦戦が続いていたが、今年になってスプリント路線に転向し才能が開花。前々走のUHB杯でOP入りを決めると、続く前走のしらかばSを1分7秒4のレコードで制し、OP初勝利を挙げた。父Dark Angelは07年に英G1のミドルパークS(芝6F)を制したスプリンター。それだけに血統的にも納得の快進撃といえる。今回は一昨年のニュージーランドT(5着)以来、2回目の重賞チャレンジとなるが、前走と同じ札幌芝1200mが舞台なら、十分に好勝負になっていい。
これまでキーンランドCには延べ22頭の外国産馬が参戦。09年のドラゴンウェルズの2着が最高着順となっている。現在施行されている古馬スプリント重賞11鞍の中で、外国産馬が未勝利なのはキーンランドCのみ。ここで初勝利となるか注目したい。