【東西ドキュメント・札幌＝29日】先週26日の札幌新馬戦(ダート1700メートル)を6馬身差で圧勝したグランルーチェは連闘で札幌2歳Sに挑むのか。全休日明けの29日朝、出否を確かめるため梅崎が厩舎に向かうと、担当の末吉助手が馬房でカイバを食べる姿に頼もしげな視線を向けている。「食欲もあるし、今朝の運動では疲れも感じられません。出否は未定ですが、この雰囲気なら」。出走に前向きな姿勢を見せると、こう続けた。「お母さんに走り方がそっくりなんですよ。調教に乗っていると、母馬の素軽い乗り味を思い出します」。

　末吉助手が担当していた母グランシェリーがダートの新馬戦を勝ったのは10年前。芝に転じた2戦目の中京2歳Sでは1馬身半突き抜けた。「(初子の)グランルーチェもお母さん同様に脚先が軽いから、芝に替わっても通用すると思うんです」。札幌2歳Sを芝未経験馬や連闘馬が優勝した例はないが、今年は果たして…。