8月31日、佐賀競馬場でサマーチャンピオン(JpnIII、ダート1400m)が行われる。ハンデ戦とあって、斤量と力量差をどう読むかが醍醐味の一戦。今年は23回の歴史の中で初めてナイター競馬で開催される。佐賀競馬場がアツく盛り上がる一戦の有力馬をチェックしていこう。
今年のトップハンデは58.5kgを背負うヘリオス(セ7、栗東・西園正都厩舎)。重賞未勝利なのが不思議なくらい、ダートグレード競走では常連だ。佐賀は初めてとなるが、今回と同じ小回り1400mの高知・黒船賞では2年連続2着。先行できる脚力は小回りコースで生きる点に加え、鞍上・武豊騎手も心強い。あとはハンデがどう影響するか。58kg以上の斤量を背負った馬は過去10年で1勝に留まっているが、JRAでは今年から全体的に斤量が1kgアップされたことや、前走・かきつばた記念と同斤量で挑めることを考えると、例年ほどマイナス材料にはならないかもしれない。
対してJRA馬で最も軽ハンデは3歳馬のオマツリオトコ(牡3、美浦・伊藤圭三厩舎)で54.0kg。昨年の兵庫ジュニアグランプリJpnIIを勝ち、続く全日本2歳優駿JpnIではゴール直前まで先頭に立ち、見せ場たっぷりの内容だった。最後は惜しくもデルマソトガケにアタマだけ差されたが、勝ち馬はその後にUAEダービーを制覇したことを考えると、価値ある2着だろう。その後は掲示板を外すレースが続いてはいるが、2走前・ユニコーンSは芝スタートでダッシュがつかず後方からとなりながらも、直線でしっかり差を詰めて6着。道中の位置取りの差とも言える内容で、前走・ジャパンダートダービーは2000mでやや距離が長かった印象だ。良績のある小回り1400mで巻き返しも十分あり得る。
充実期を迎えているのはレディバグ(牝5、栗東・北出成人厩舎)だろう。最近は末脚を生かすレースも多かったが、前走・スパーキングレディーカップJpnIIIは先行して粘り込んで重賞初制覇。夏に調子を上げるタイプとのことで、早くからここを目標に調整されてきた。
デンコウリジエール(牡6、栗東・荒川義之厩舎)は補欠からの繰り上がり。ダート1200m-1400mのワンターンを主戦場に、差し脚を生かす競馬を見せてきた。脚質ゆえ展開に左右される面もあるが、しまいは確実。
サンライズホーク(セ4、栗東・牧浦充徳厩舎)は3歳未勝利戦最終週にダート転向初戦を勝ち、そこから連戦連勝でオープン入り。前走・クラスターカップJpnIIIは後方のまま9着で、地方馬にも先着を許してしまった点は気になるが、追い出されてからの末脚は鋭い。2走前も6着ながらしまいに脚は伸ばしていた。
地方馬からは1400mで重賞勝ちのある兵庫・ハナブサに注目。
初のナイター開催となるサマーチャンピオンは20時00分発走予定。昨年リニューアルしたファンファーレやパワーアップしたおもてなし「うまてなしDX」など、現地やネットでぜひお楽しみください。
(文・大恵陽子)
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