現地時間11日、米二冠馬ポイントギヴン(Point Given)が25歳で死亡したことがわかった。米競馬メディア『BloodHorse』が報じている。
同馬が繋養されていたケンタッキーホースパークのL.カーター会長は「ポイントギヴンは特別な馬で誰からも愛されるパークの素晴らしい大使だった。私たちは死を悲しんでいるが、ビッグレッドトレイン(同馬の愛称)と共に過ごした思い出や時間に感謝しています」とコメントした。
ポイントギヴンは父サンダーガルチ、母Turko's Turn、母の父Turkomanという血統。現役時代は米・B.バファート調教師の管理馬だった。
2000年に当時渡米していた武豊騎手を鞍上に迎えてデビューし2着に。続く未勝利戦、ケンタッキーCジュヴェナイルSを勝利し、重賞初制覇を果たした。その後G1で2着を2度経験し、ハリウッドフューチュリティで初のG1タイトルを獲得。
翌01年にはサンフェリペS、サンタアニタダービーと連勝し、ケンタッキーダービーで1番人気に支持されたものの5着となった。3歳時に敗戦を喫したのは同レースのみで、プリークネスSとベルモントSを制して米クラシック二冠を達成。勢いそのままにハスケル招待H、トラヴァーズSを勝利しG1・4連勝としたが、屈腱炎を患い競走生活に幕を閉じた。
同年の活躍が認められ、01年米年度代表馬に選出。10年には米競馬殿堂入りも果たしている。通算成績は13戦9勝(うち重賞8勝)。
競走生活を退いたあとは種牡馬となり、カナダ年度代表馬のSealy Hillらを送り出した。17年に繁殖からも引退。その後はケンタッキーホースパークで余生を過ごしており、今後は同牧場のメモリアルウォークオブチャンピオンズに埋葬される。