「ゴールドジュニア・Ｓ３」（２１日、大井）

　唯一、船橋から出走したクルマトラサン（牡２歳、船橋・張田京）が１番人気に応えて快勝。無傷２連勝で重賞ウイナーとなった。２着には７番人気の川崎モンゲースパイが入り、上位２頭に「ハイセイコー記念・Ｓ１」（１０月３１日・大井）の優先出走権が与えられた。直線で末脚を伸ばした２番人気の地元スピニングガールが３着だった。

　クルマトラサンが無傷２連勝で２歳重賞を獲得した。

　序盤は３頭がやり合うのを見ながら直後の４番手。直線を向いて先に抜け出したモンゲースパイを目標に、外へ出してエンジン全開。残り１００メートルメートルでこれを捉えると、最後は２馬身差の完勝だ。

　１０００メートルを１分０秒４、２着馬に２秒差をつけた衝撃デビューから１カ月半。「イメージ通りの仕上げで（状態は）良かったと思う」と張田昂。初コース＆ナイター、そして控える競馬と未知な部分は多かったが、あっさりクリア。「これから楽しみな馬ですね」とほほ笑んだ。

　ここまで南関東では３つの２歳重賞が行われたが、若武者賞（川崎）のグラッシーズマンに続いて船橋所属馬がＶ２。２０日のテレ玉杯オーバルスプリントのスマイルウィでは２着と悔しがった張田京師も、この日は満足そうに「初めての輸送にもイレ込みひとつなかった。賢い馬。まだまだ成長してくれると思う」と、にんまりだ。

　次はハイセイコー記念で重賞連勝を狙う。実績も伴ったとなれば、国民的映画の主人公を連想させるネーミングから、さらなる人気上昇は間違いない。