競馬新聞「馬サブロー」のPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
先週は3日間開催。17日の阪神芝2000m新馬は
ザパリスマッチ(牝、茶木)が逃げて最速上がりで突き放す完勝劇を演じた。道中の手応えにはまだ余裕があり、着差以上に強い内容。師は「まだ馬体に余裕がありましたが、それであの勝ち方。大事にしていきたいですね」とかなりの手応えを感じている様子だった。
今後は成長を促すためいったん放牧へ出される。次走については「レースは決まっていませんが、跳びが大きく、長めの距離が合うと思っています。頭が良くて操縦性が高い。逃げなくても問題はないと思いますし、これからの成長がとても楽しみ」と、
サトノダイヤモンド産駒の飛躍に大きな期待を寄せていた。なお、僚馬で8月新潟の芝1800m新馬を勝った
ライトバック(牝)はアルテミスS(10月28日・東京、芝1600m)を予定する。
同じく17日に、中山で行われたダート1200m未勝利は
ムーム(牝、杉山佳)が牡馬相手に逃げ切り勝ち。6番人気の伏兵で、藤田菜七子騎手の鮮やかなエスコートも目を引いた。
師は「初戦(13着)の後に休養を挟んで、今回は硬さが取れていい仕上がりでした。初ダートでも、ブリンカー効果もあっていい走りをしてくれました。つつかれる形も良かったですね」と評価する。次走はなでしこ賞(10月22日・京都、ダート1400m)か、エーデルワイス賞(11月1日・門別、ダート1200m)を予定している。
デビュー2連勝で函館2歳Sを制した
ゼルトザーム(牡、加用)、小倉2歳S覇者
アスクワンタイム(牡、梅田)は京王杯2歳S(11月4日・東京、芝1400m)へ。7月の中京未勝利(芝1600m)を勝った
ブルーミンデザイン(牡、宮本)はデイリー杯2歳S(11月11日・京都、芝1600m)を目標とする。
17日の阪神未勝利(芝1400m)を逃げ切った
イツモニコニコ(牝、浜田)はファンタジーS(11月4日・京都、芝1400m)へ。18日の阪神新馬(芝1200m)を逃げ切った
ベネメレンティ(牝、河内)はりんどう賞(10月9日・京都、芝1400m)でV2を目指す。(馬サブロー栗東支局・塩手智彦)