牝馬限定の中央交流重賞「第20回レディスプレリュード」が5日、大井競馬場で行われた。6番人気の伏兵
アーテルアストレアが直線、豪快な追い込みを決めて優勝、重賞初制覇した。同馬には「第13回JBCレディスクラシック」(Jpn1、11月3日、大井)への優先出走権が与えられた。
「元々は右回りが苦手」(橋口師)と言うように1〜2コーナー、3〜4コーナーで自然と
スピードが落ちてポジションは終始後方3番手だった。だが、結果これが奏功した。レースは
ノーブルシルエットがハナを奪ってペースを握るが2コーナー過ぎから
テリオスベルが外からハナを奪い返しに来る。予想通りの乱ペース。テリオスが直線を向いたところでは先頭に立ったが
ライオットガールがすぐさまかわした。そこに襲いかかったのが
グランブリッジ。早めに仕掛けた2頭の競り合いを外から一気に差し切ったのが追い出しを直線まで我慢したアーテルだった。
「最初から前半じっくり行って直線に懸けるつもりだった。最後までしっかり伸び続けてくれたのが勝因。急きょ決まった代打だったがいい仕事ができた」と武豊も満足感たっぷりの表情で振り返った。次走は「権利を獲ったJpn1」(橋口師)に向かう。重賞初制覇の勢いで同じ舞台で行われる
ビッグタイトルをもぎ取るつもりだ。