平成の天覧競馬を振り返る 12年天皇賞(秋)ではM.デムーロ騎手が両陛下に最敬礼

2023年10月24日 16:33

天覧競馬として行われた12年の天皇賞(秋)を制したM.デムーロ騎手とエイシンフラッシュ(撮影:下野雄規)

 29日に東京競馬場で行われる天皇賞(秋)(3歳上・GI・芝2000m)が、天覧競馬として実施されることが決まった。天皇陛下がJRA競馬博物館と天皇賞(秋)を御覧になるため、東京競馬場へ行幸されると24日、JRAが発表。天覧競馬が行われるのは、令和となってから初となる。

 21世紀になって以降に限ると、天覧競馬は今回が3回目。1回目は「エンペラーズカップ100年記念」の副題がついた05年の天皇賞(秋)で、天皇賞史上初の天覧競馬だった。レースは14番人気のヘヴンリーロマンスが勝利。鞍上の松永幹夫騎手が、天皇皇后両陛下がご覧になられているメモリアルスタンド前でヘルメットを取り、馬上から深々と一礼を捧げた姿が話題となった。

 2回目は12年の天皇賞(秋)だった。勝ったのは直線で鮮やかなイン差しを決めたエイシンフラッシュ。鞍上のM.デムーロ騎手は天皇皇后両陛下がご覧になられているフジビュースタンド前に引き上げてくると下馬。ヘルメットを取り、片膝をついて、両陛下に深く一礼を捧げた。この瞬間、8万人がつめかけていた東京競馬場のスタンドからは勝者を祝福する拍手が送られた。イタリア人ジョッキーが日本の皇室に対する深い敬意を示したという意味でも、このシーンは日本の競馬史上に残る名場面として語り継がれていくことだろう。

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