国枝厩舎が送り込むルージュスエルテとレースで騎乗する横山和(右)=撮影・園田高夫
「デイリー杯クイーンC・G3」(10日、東京)
過去10年の勝ち馬で16年
メジャーエンブレム、19年
クロノジェネシス、21年
アカイトリノムスメの3頭と、2着馬では15年
ミッキークイーン、17年
アエロリット、22年
スターズオンアースの計6頭がのちにG1馬となった登竜門。このレースと相性の良さを誇る国枝厩舎が、今年も素質馬
ルージュスエルテを送り込む。逃げて2連勝中の快足娘が重賞初制覇を狙う。
デイリー杯クイーンCとは相性のいい国枝厩舎。過去に10頭が参戦し、21年に
アカイトリノムスメがV。09年
ダノンベルベール、16年
フロンテアクイーン、20年
マジックキャッスルも2着に好走している。国枝師は「東京のマイル戦で舞台がいいからね。いい力試しになりますよ」と参戦の意図を語る。
今回送り込むのはハーツクライ産駒の
ルージュスエルテ。新馬戦は7着に敗れたものの、新潟で未勝利戦を制し、前走は東京で1勝クラスを勝ち上がった。指揮官は「この馬の一番の特徴は
スピードです」とストロングポイントを挙げる。2勝とも逃げて5馬身差の圧勝。タイプこそ違うが、21年京都新聞杯を制した異父兄
レッドジェネシス同様に高い素質を秘めている。
厩舎の先輩
アカイトリノムスメはここを勝ち、秋に秋華賞を制した。師は「素質は引けを取らないし、
スピードだけならこちらの方が上だと思っています」とのちのG1馬と比較して高評価の
ジャッジ。期待の大きさがうかがえる。
「ここでいいレースをしてくれれば、今後が楽しみになりますね」とうなずく。過去10年で勝ち馬3頭、2着馬3頭がG1馬となった出世レースで、今年も国枝厩舎の素質馬が存在感を示す。