16年オークスで2着だったチェッキーノの仔チェルヴィニア(撮影:下野雄規)
東京競馬場では19日(日)にオークス(3歳牝・GI・芝2400m)が行われる。GI開催日になると、不思議とそのレースゆかりの血統馬が勝利を挙げ、「勝った〇〇の母は〇年の桜花賞馬〜」などという実況を耳にすることがある。そこで今回はオークス週に出走する、同レースゆかりの馬を調べてみた。
さっそくだが、今週出走するオークス馬の仔は以下の通り。
【土曜日】
■新潟7R ホウオウアムルーズ
母のダイワエルシエーロは04年覇者。桜花賞では7着に敗れていたが、オークスでは果敢な先行策から後続の末脚を封じ、6番人気の伏兵評価を覆した。
■東京7R テンペスト
母はシーザリオは05年のオークスを勝ち、続くアメリカンオークス(米G1)も制した。本馬の兄にはエピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアなど。
■京都5R スターリングアップ
母ソウルスターリングは17年にオークスで、モズカッチャン、ディアドラ、リスグラシューなどの好メンバー相手に白星を飾った。本馬が初仔となる。
【日曜日】
■新潟1R ラブアンドラッキー
母カワカミプリンセスは06年に無傷でオークス、秋華賞を制してJRA賞最優秀3歳牝馬、最優秀父内国産馬に選出。母は昨秋にに死亡しており、本馬が最後の産駒となる。
残念ながらレースが行われる日曜・東京にオークス馬の仔は確認できなかったが、19年覇者ラヴズオンリーユーの半妹グラヴィス(東京5R)、97年覇者メジロドーベルの孫アヴニールドブリエ(東京8R)、96年覇者エアグルーヴのひ孫レガトゥス(東京9R)の3頭が出走。また、オークスに挑むチェルヴィニアの母チェッキーノは16年オークス2着。同様にスウィープフィートの祖母スイープトウショウは04年の2着だった。惜敗した母、祖母のリベンジという点でも注目が集まる。
母や近親が躍動した時期、舞台で背中を押され、白星をマークするか。今週末は樫の舞台にゆかりの血統馬に注目したい。