母父として「3カ国」のダービー制覇 注目集めるコングラッツとは?

2024年06月05日 07:30

日本ダービーを制したダノンデサイル(撮影:下野雄規)

 先週末からJRAでも新馬戦がスタート。新種牡馬の産駒や、良血馬が続々と初陣を迎える中、ぜひ注目したいのが母父にコングラッツ(Congrats)を持つ馬だ。日本ダービーを制したダノンデサイル、サウジダービー(沙G3)やUAEダービー(首G2)を勝ったフォーエバーヤングの母の父。つまり今年は、母父として3カ国でダービーを制覇したことになる。

 コングラッツは00年生まれの米国産馬で、父A.P. Indy、母Praise、母の父Mr. Prospectorという血統。現役時代は中距離戦線で活躍し、26戦7勝の成績を残した。05年のサンパスカルハンデ(米G2)などを制したほか、同年のサンタアニタハンデ(米G1)で2着。また、同年3月にはドバイワールドカップ(首G1)で、船橋のアジュディミツオーに先着する5着だった。

 引退後は種牡馬入り。11年のテストS(米G1)、12年のバレリーナS(米G1)を勝ったタービュレントディセント(Turbulent Descent)のほか、複数の重賞勝ち馬を送り出した。日本でもデブリン、ヌーナがダート中距離で活躍。以上のように父としても一定の成果を収めたが、真価を発揮したのは“母父”としてだった。ダノンデサイル、フォーエバーヤングのほか、15年ホープフルS(GII)覇者ハートレー、芝短距離で活躍のモンファボリなどを出している。

 ダノンデサイルの半弟にあたるブレイントゥルー、同じくフォーエバーヤングの半妹にあたるブラウンラチェットのほか、新種牡馬サートゥルナーリアの産駒ウィキッドリーパーフェクトの2022など、数は少ないながら現2歳にも母父Congratsの馬はいる。まだ、POGの指名馬を決めかねているならば、ぜひ選んでみてはいかがだろうか。

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