都大路Sを快勝したセオ(今年5月撮影、ユーザー提供:酢酸さん)
父に悲願の初タイトルを届けるか。都大路Sを快勝したセオ(牡4、栗東・上村洋行厩舎)が、中京記念(3歳上・GIII・小倉芝1800m)で重賞初制覇を狙う。
セオは父スピルバーグ、母ルーラ、母の父Oasis Dreamの血統。祖母のDominicaは02年に英G2のキングズスタンドSを制している。
ここまで15戦5勝。掲示板を外したのは僅かに2回だけという堅実派だ。3勝クラスでは惜敗が続いていたが、前々走の立雲峡Sで待望の4勝目。昇級戦となった前走の都大路Sも番手から押し切って、オープン初勝利を手にした。以前は逃げた方がいいイメージだったが、レース運びに幅が出てきたのは大きな収穫といえる。
自身はもちろん、父にとっても初タイトルがかかる。スピルバーグは14年の天皇賞(秋)の覇者。産駒はJRAで42勝を挙げているが、重賞は12戦して未勝利。今年のヴィクトリアマイルのルージュリナージュの5着が最高着順となっている。今は青森で繋養されている父の後押しとなる、そして自身にとっては秋の大舞台に弾みがつく勝利を挙げられるか。いずれにしても今後を占う一戦となることは間違いない。