重賞2勝目を目指すドゥラエレーデ(撮影:下野雄規)
レース史に残る勝利なるか! エルムSで2着だったドゥラエレーデ(牡4、栗東・池添学厩舎)が、中1週という異例のローテで札幌記念(3歳上・GII・芝2000m)に参戦する。
ドゥラエレーデは父ドゥラメンテ、母マルケッサ、母の父オルフェーヴルの血統。母は未勝利だが、伯父のサトノダイヤモンドは16年の菊花賞と有馬記念の覇者。伯母のリナーテは19年のUHB賞を制し、京王杯スプリングCで2着だった。
ここまで14戦2勝。一昨年のホープフルSでは14番人気の低評価もなんのその、番手から逃げるトップナイフを捕らえて、GI初制覇を果たした。その後はダート中心のローテーションが組まれ、昨年はUAEダービーが2着、チャンピオンズCが3着、東京大賞典が3着、そして今年はドバイワールドCが5着。国内外の強敵を相手に好勝負を演じているものの、勝利には手が届いていない。
休み明けだった前走のエルムSはペイシャエスからクビ差の2着。今回はそこから中1週、しかも昨年のセントライト記念で8着に敗れて以来、6戦ぶりの芝でのスーパーGII参戦となる。
ダートからの転戦での戴冠となれば快挙だ。97年に札幌記念がGIIに昇格して以降、前走がダートだった馬の参戦は9頭。いずれも人気薄だったとはいえ、97年のオースミレパードと03年のレオマイティーの6着が最高着順だから、厳しい結果といえる。藤岡佑介騎手との初コンビで挑むドゥラエレーデは、歴史を変えることができるか。いずれにしても興味深いチャレンジであることは間違いない。