高松宮記念を制したマッドクール(今年3月撮影、ユーザー提供:るぅさん)
史上6頭目の偉業なるか。今年の高松宮記念を制した
マッドクール(牡5、栗東・池添学厩舎)が、スプリンターズステークス(3歳上・GI・芝1200m)で春秋ス
プリントGI同年制覇を狙う。
マッドクールは父
Dark Angel、母Mad About You、母の父Indian Ridgeの血統。ここまで13戦6勝。休み休みの出走となったので出世は遅れたが、昨春の春雷Sで初のオープン勝ち。スプリンターズSで
ママコチャからハナ差の2着に健闘すると、今春の高松宮記念でGI初制覇を果たした。その後、香港G1のチェアマンズスプリントプライズでは最下位の11着に大敗したが、今回は巻き返しがあるはずだ。
高松宮記念とスプリンターズSの春秋ス
プリントGIを同年に勝てば、96年の
フラワーパーク、01年のトロットスター、09年の
ローレルゲレイロ、13年の
ロードカナロア、18年の
ファインニードルに続き、6頭目の偉業となる。これまで24頭が挑戦して、達成は5頭のみ。そう考えると簡単ではないが、
マッドクールにはデータの追い風がある。実は5頭のうち、牝馬の
フラワーパークを除いた4頭は
マッドクールと同じく5歳牡馬だったのだ。並み居るラ
イバルを抑え、芦毛の快足馬が新たな勲章を手にすることを期待したい。