前走のセントウルSを制したトウシンマカオ(今年9月撮影、ユーザー提供:ひらまさん)
史上4組目の偉業なるか。
ビッグアーサー産駒の
トウシンマカオ(牡5、美浦・高柳瑞樹厩舎)が、スプリンターズステークス(3歳上・GI・芝1200m)で父系4代JRA・GI制覇に挑む。
トウシンマカオは父
ビッグアーサー、母ユキノマーメイド、母の父スペシャルウィークの血統。母はJRAで4勝。半兄の
ベステンダンクは18年の米子Sと20年の都大路Sの覇者。同年のマイラーズCでは
インディチャンプの2着だった。
ここまで19戦7勝。3歳夏からス
プリント路線を歩み、重賞は一昨年と昨年の京阪杯、今年のオーシャンS、
セントウルSと4勝を挙げている。GIは4回参戦して2回ある6着が最高着順だが、距離や道悪など敗因は明白。条件さえ揃えば好勝負になっていい。
これまでに父系4代JRA・GI制覇を達成したのは「曾祖父グラスワンダー→祖父スクリーンヒーロー→父
モーリス→仔
ピクシーナイト、
ジェラルディーナ、
ジャックドール」の3組のみ。3代制覇は「祖父メジロアサマ→父メジロティターン→仔メジロマックイーン」「祖父キングカメハメハ→父
ロードカナロア→仔
アーモンドアイ、
サートゥルナーリア」など数多くあるが、4代制覇となると難易度がグンと上がっている。
トウシンマカオは曾祖父サクラユタカオー→祖父サクラバクシンオー→父
ビッグアーサーが全てGI馬なので、勝利すれば史上4組目の父系4代JRA・GI制覇となる。日本を代表するス
プリント血脈が、改めて脚光を浴びることを期待したい。