◆第44回ジャパンカップ・G1(11月24日、東京競馬場・芝2400メートル)
データ編では、外国馬が通用するかの指標になる血統をチェック。今回の3頭では、
ジャパンC史上最多4勝を誇るディープインパクト産駒の
オーギュストロダンが比較的適性は高い。しかし、母系がサドラーズウェルズ系で制したJRA・G1は16年オークスの
シンハライトのみ。史上最多タイのG1・71勝を挙げながらこの数字なのだから、父名だけで判断すべきではない。
一方、他の2頭は、父系をさかのぼると大種牡馬ノーザンダンサーにたどり着く。東京競馬場が改修された03年以降、同系が
ジャパンCを勝ったことはない。2、3着は2頭ずついるがそれも07年の
ポップロックとメイショウサムソンが最後。母系にストームキャットを持っている
ゴリアットの方がまだ軽いが、それでも
スピード不足だ。
過去5年間の東京・芝2400メートルで50走以上している種牡馬の勝率1位は
ドゥラメンテの16.2%、2位はキングカメハメハの14.5%とミスタープロ
スペクター系が優勢。母の父の勝率1位もキングカメハメハになっている。出走馬でミスプロのクロスが入っているのは
スターズオンアース、
シンエンペラー、
ドゥレッツァ。
シンエンペラーはノーザンダンサー系だが、残り2頭は評価ができる。特に、奇跡の血量「4×3」を持つ
スターズオンアースのオークス勝利、“最強”
イクイノックスの3着だった昨年の
ジャパンCは血統に裏打ちされたものだった。(角田 晨)