重賞3連勝を果たしたマルカイグアス(手前)=撮影・中山伸治
「園田金盃」(5日、園田)
2番人気で今年の兵庫3歳2冠の
マルカイグアスが直線での一騎打ちを制して重賞3連勝を飾った。2着は9番人気の
インベルシオンが最終3角から先頭に立って2分の1馬身差に粘り、3着には1番人気の
キリンジが直線で外を伸びて続いた。
兵庫優駿、園田オータムトロフィーの3歳2冠を連勝した
マルカイグアスが古馬と初対戦で兵庫の
グランプリレースを制覇した。「6キロ増の馬体重は許容範囲。馬が成長しようとするのを抑制しながらで、難しい調整だった」と橋本明師。兵庫の生え抜き馬として、ジンギの後継馬への期待は膨らむ。
ツムタイザンが逃げて
マルカイグアスは4番手。「前走からスタートが上手になった。早めに仕掛けるより余力を残しながら行った」と鴨宮祥。正面で外からかぶせる
キリンジをさばき、直線では先に抜け出した
インベルシオンとの追い比べに競り勝った。「世代最強から現役最強に変わる瞬間に立ち会えてうれしい」。鞍上は来年1月から4カ月間、
オーストラリアで武者修行する。
まだ3歳ながら兵庫の中距離路線の頂点に立った。「距離は延びた方がいい」と橋本明師。次走は未定だが、新春賞(25年1月3日・園田)と佐賀記念・Jpn3(同2月6日・佐賀)を念頭に置く。「格付けの課題があるが、選出されれば佐賀の2000メートルは面白い」。地元馬との勝負づけが済んで、来年は全国区での活躍を目指すことになりそうだ。