重賞初制覇を目指すカズペトシーン(24年9月、ユーザー提供:ぬんぬさん)
昨秋の武蔵野Sで2着だったカズペトシーン(牡5、栗東・池添学厩舎)が、プロキオンステークス(4歳上・GII・ダ1800m)で重賞初制覇を狙う。
カズペトシーンは父ルーラーシップ、母レゼトワール、母の父ファスリエフの血統。生産者は北海道・新冠町の新冠橋本牧場。半姉のステラフィオーレは現役のオープン馬。半弟のエストレヤデベレンも3勝クラスまで出世している。また、近親のセンチュリオンは18年のマーチS、同じくアーテルアストレアは23年のレディスプレリュード、24年のクイーン賞とスパーキングレディーCを制している。
ここまで14戦4勝。しばらく1勝クラスで足踏みしていたが、昨夏から距離を延ばして軌道に乗った。2勝クラスの大府特別、3勝クラスのJRA70周年記念アニバーサリーSを連勝すると、重賞初挑戦となった武蔵野Sでもエンペラーワケアから1馬身差の2着に健闘。今まさに充実期といった雰囲気を漂わせている。
ルーラーシップ産駒はこれまでJRA重賞を35勝しているが、芝が32勝、障害が3勝。ダートに限ると延べ20頭が走り、カズペトシーンの武蔵野Sの2着が最高着順となっている。ここで見えない壁を打ち破ることができるか。父に待望の「初タイトル」を届けるとともに、フェブラリーSの有力候補に名乗りを上げてほしい。