1日、東京競馬場で行われた11R・富嶽賞(4歳上1000万下、ダート1600m、16時20分発走)に、06年3月のUAEダービー(首G2)以来戦列を離れていたフラムドパシオン(牡5、栗東・角居勝彦厩舎)が内田博幸騎手騎乗、490kgの馬体重で出走。単勝2.1倍の1番人気に推され、道中は3番手を追走すると、直線入り口あたりで先頭に並びかけ、10番人気ファイトスピリッツに4馬身差をつけ快勝した。勝ちタイムは1分36秒1(稍重)。
勝ったフラムドパシオンは、父クロフネ、母がJRA1勝のカーリーパッション(その父トニービン)という血統。伯母に96年オークス、97年天皇賞・秋(いずれもGI)を制したエアグルーヴ、従姉妹にアドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯-GI・2勝)、ポルトフィーノ(牝3、栗東・角居勝彦厩舎)がいる。
05年7月のデビュー戦(福島・芝1700m)を勝利し、続く2戦は敗れたが、初ダートとなった4戦目の2歳500万下(中山・ダート1800m)で後続に2.4秒差をつける大差勝ちを収めると、続くヒヤシンスS(OP)も快勝。ドバイに遠征したUAEダービーでは、勝ったディスクリートキャット Discreet Catから1.2秒差の3着に入り、世界レベルの実力を見せた。しかし、同年5月に右前脚に屈腱炎を発症し、長期休養入り。今回が約2年2か月ぶりの出走だった。通算成績7戦4勝(うち海外1戦0勝)。