重賞初制覇を目指すソンシ(24年3月撮影、ユーザー提供:ワラビさん)
「ウマ娘」の藤田晋オーナーが所有するソンシ(牡4、栗東・中内田充正厩舎)が、シルクロードステークス(4歳上・GIII・芝1200m)で重賞初制覇を狙う。
ソンシは父Night of Thunder、母Afdhaad、母の父Nayefの血統。父は14年の英2000ギニーと15年のロッキンジSを制した欧州のトップマイラー。23年のOBSスプリングセールにおいて30万ドルで取引された。
ここまで9戦5勝。昨年のファルコンSでは1番人気に支持されながら、上位2頭に完敗の3着。続く瀬田特別では11着に大敗したが、その後のリフレッシュ放牧が正解だった。秋を迎えて桑名特別、白秋Sと条件戦を2連勝。前々走のタンザナイトSはメイショウソラフネに差し届かずの2着だったが、これは枠順と位置取りの差が堪えたもので、決して力負けではなかった。続く前走の淀短距離Sでは圧倒的1番人気に応え、危なげなくオープン初勝利。とにかくスケールが大きく、今後の芝スプリント路線を担う存在になるだろう。
春の最大目標は高松宮記念だが、現在の収得賞金では除外の可能性も。ここで重賞初制覇を果たすとともに賞金を加算し、スプリント界の頂点を視界に入れたい。