ダート重賞初制覇を目指すフリームファクシ(24年12月撮影、ユーザー提供:Daigoさん)
すばるSを圧勝したフリームファクシ(牡5、栗東・須貝尚介厩舎)が、根岸ステークス(4歳上・GIII・ダ1400m)で2年ぶりの重賞2勝目を狙う。
フリームファクシは父ルーラーシップ、母ライツェント、母の父スペシャルウィークの血統。半姉のディアドラは17年の秋華賞、19年の英G1ナッソーSの覇者。祖母は名繁殖牝馬のソニンクなので、ロジユニヴァースやソングライン、ノーザンリバーやランフォルセと同じ牝系の出身となる。21年のセレクトセールでは1億4000万円(税抜)で取引された。
ここまで17戦5勝。2戦目から3連勝できさらぎ賞を制覇。クラシックの有力馬と目されたが、皐月賞以降は10連敗を喫した。しかし、ここで陣営の英断が吉と出る。ダート初挑戦となった3走前のコールドムーンSが4馬身差の大楽勝。続くベテルギウスSは1800mへの距離延長が堪えたのか、7着に沈んだものの、1400mに戻った前走のすばるSを快勝し、ダート界の新星誕生を改めてアピールした。今回は中1週→中1週→中2週の詰まったレース間隔がカギだが、能力全開なら十分に好勝負になるだろう。
金子真人ホールディングス(株)の所有馬では、ブロードアピール、クロフネ、サイレントディール、ハヤヤッコに続き、5頭目となる芝ダート双方での重賞制覇となるか。大目標となるフェブラリーSに向けても、弾みがつくレースを期待したい。