「サウジC・G1」(22日、キングアブドゥルアジーズ)
世界最高1着賞金1000万ドル(JRAが定めるレートで約15億7000万円)を巡るサウジCの枠順抽選が19日(日本時間20日)、キングアブドゥルアジーズ競馬場で行われ、日本馬4頭の大将格
フォーエバーヤングは大外の14番枠に決まった。
ウィルソンテソーロが4番枠、
ウシュバテソーロが1番枠、
ラムジェットは9番枠。香港のG1・10勝馬
ロマンチックウォリアーは3番枠に入った。
有馬記念と同様の仕組みで枠順抽選がスタート。有力馬のゲート番が続々と決まるなか、日本の総大将
フォーエバーヤングの名前がなかなか呼ばれない。ようやく呼ばれたのが9番目。5番枠を除く1〜8番枠が既に埋まった状況下で矢作師が左手で引いたのは、大外の14番枠だった。
やや苦笑いしたようにも見えたが、指揮官に悲観の色は一切ない。「瑠星からは『とにかく内は引かないで』と言われていました。『5(番枠)だけはやめて』と。ブ
リーダーズCの位置よりはるかにいいです」と、最内枠から3着だったBCクラシックと比較。「ケンタッキーダービー(3着)のようにキック
バックを受けてもあれだけファイトできますが、戦法を狭められましたから。でも、どんな枠でも勝てるだけの準備はしてきたつもりです」と力強く言い切った。
ケンタッキーダービーとBCクラシックで後塵(こうじん)を拝した米国馬
シエラレオーネが今回も参戦予定だったが、決戦の2週前に遠征を見送った。師は「アウェーでは負けたけど、中立地では負かそうと思っていたのに」とラ
イバルの回避に悔しさをにじませるが、“世界の賞金王”
ロマンチックウォリアーが立ちはだかる。「あの馬(の適性)は分からない。だから外から見られるのはいい」。最内枠から
パンサラッサで制した2年前とは一転、大外枠から再びあの歓喜を演じる。