無敗での弥生賞制覇を目指すヴィンセンシオ(24年11月撮影、ユーザー提供:藤田ことねさん)
C.ルメール騎手がヴィンセンシオ(牡3、美浦・森一誠厩舎)で、弥生賞ディープインパクト記念(3歳・GII・芝2000m)の9年ぶり2勝目を狙う。
クラシックのトライアルでは無類の強さを発揮するルメール騎手だが、弥生賞では惜敗が目立つ。初参戦となった16年にマカヒキで初勝利。しかし、その後は6回騎乗して【0-2-2-2】だから、あと一歩で勝利に手が届いていない。ちなみに1番人気に推されたことは2回あり、20年のワーケアは2着、昨年のトロヴァトーレは6着だった。
今年はヴィンセンシオとコンビを組む。名牝シーザリオの孫、そしてエピファネイアやリオンディーズ、サートゥルナーリアの甥となる血統馬だ。ここまで2戦2勝。昨年8月の新潟でルメール騎手を背に初陣V。今回と同舞台だった前走の葉牡丹賞ではビュイック騎手とコンビを組み、1分58秒8のレコード勝ちを収めている。血統も成績も素晴らしく、今回も有力馬の1頭であることは間違いない。
ルメール騎手は現3歳世代も多くの素質馬に騎乗してきた。ただ、牡馬クラシック戦線のパートナーは流動的。そういった意味でも、要注目の一戦となる。