「大阪杯・G1」(6日、阪神)
10年ダービー馬
エイシンフラッシュを担当していた久保敏也助手(栗東・藤原)から懐かしく、興味深いエピソードを聞いたので紹介したい。
彼はかつて名門・山内厩舎に在籍していた時に
ロードデルレイの3代母に当たる
レディバラードを担当していた。01年船橋のクイーン賞&02年大井のTCK女王盃を制覇した思い出深い一頭とあって「バラードの子どもや孫、ひ孫まで応援していたので、活躍馬が出てくれてうれしい。4番子の
ダノンバラード(重賞2勝&13年宝塚記念2着)なんて、種牡馬にまでなってくれて感激だよ」と子孫の活躍を喜ぶ。
思い出深い一戦は00年秋華賞。「自厩舎で
シルクプリマドンナ、
チアズグレイス、
サニーサイドアップ、レディバラートと4頭出し。体調の良さからチャンスはあると思っていたけど…残念ながら9着だった。でも、上がり3Fは33秒9をマーク。位置取り次第ではもう少し際どい勝負になっていたと思う」と懐かしそうに振り返る。
改めて、
レディバラードの良さを聞くと「頭が良く、筋肉の質はG1級で、関節も柔らかく、心技体が整った完璧な馬だった」と力説。これだけ子孫が繁栄したのには、きちんとした理由があるのだと学んだ。
目指すは、一族の悲願とも言えるG1制覇。デルレイの名の如く、王の座をつかんでほしい。