シーザリオとの直接対決に勝利 ラインクラフトの桜花賞制覇から20年

2025年04月07日 07:30

シーザリオとの直接対決を制したラインクラフト(c)netkeiba

 今から20年前、05年の牝馬クラシック戦線は現調教師の福永祐一騎手が主役だった。というのも後に名牝と言われる2頭、ラインクラフトとシーザリオがお手馬だったからだ。ここで取り上げるのは唯一の直接対決となった桜花賞。福永祐一騎手がラインクラフトに騎乗し、吉田稔騎手と初コンビを組んだシーザリオに生涯初の黒星をつけた一戦を振り返る。

 5頭が単勝10倍未満となった牝馬クラシック第一弾、1番人気に支持されたのはシーザリオだった。デビュー3連勝でフラワーCを制覇。福永騎手がラインクラフトに騎乗するため、名古屋所属の吉田稔騎手との新コンビで挑んでいた。そして4.6倍の2番人気で続いたのがラインクラフト。ここまで重賞2勝を含む4戦3勝。前年の阪神JFは3着に敗れていたため、雪辱を期す一戦だった。

 レースでは福永騎手の手腕が光った。旧・阪神芝1600mで不利といわれたピンク帽の17番枠も何のその、ジワーッと好位に取り付いて折り合いをつける。一方のシーザリオは中団のイン。馬群の中で脚をためる形となった。迎えた4角、福永騎手が仕掛けるとラインクラフトが加速。粘り込みを図るデアリングハートを残り200mで捕らえ、先頭に躍り出る。これを追うように脚を伸ばしたのがシーザリオだ。一完歩ごとに差を詰めて並びかけたがここまで。最後はラインクラフトがシーザリオをアタマ差凌ぎ、GI初制覇を果たした。

 この後、ラインクラフトはNHKマイルCでGI・2連勝を果たす。一方のシーザリオは再び福永騎手とコンビを組み、オークスと米G1・アメリカンオークスを連勝。福永祐一騎手はこの年の春、2頭で4つのG1を獲得することとなったのだった。

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