【皐月賞】前田晋二オーナーのGI初制覇 レース史上最高配当が生まれたノーリーズンの激走

2025年04月14日 07:30

ノーリーズン(撮影:下野雄規)

 後にキズナやコントレイルのオーナーとなる前田晋二氏がGI初制覇を果たしたのが02年の皐月賞だった。勝ったのは15番人気の超伏兵ノーリーズン。大波乱となった一戦を振り返る。

 この年の皐月賞には、ケガで休養中の武豊騎手のお手馬が3頭出走していた。まずは重賞3連勝中のタニノギムレット。前走のスプリングSを四位洋文騎手で快勝し、単勝2.6倍の1番人気に推されていた。2頭目は名牝エアグルーヴの半弟となるモノポライザー。武豊騎手で新馬、500万下、若駒Sと3連勝。後藤浩輝騎手と初コンビのここは3番人気だった。この2頭とは対照的に単勝15番人気の超人気薄だったのがノーリーズンだ。武豊騎手で新馬、こぶし賞を連勝したものの、福永祐一騎手とコンビを組んだ前走の若葉Sでは7着に敗退。B.ドイル騎手を鞍上に迎え、7分の2の抽選をくぐり抜けて出走にこぎつけたものの、多くのファンには忘れ去られた存在だった。

 しかし、レースはやってみるまで分からない。2番枠から飛び出したノーリーズンは、距離ロスを抑えて中団インを追走。そのままリズム良く運ぶと、4角で外目から前に接近する。迎えた直線、粘るダイタクフラッグをかわして先頭へ。そのまま後続を突き放すと、大接戦の2着争いを尻目に悠々とゴールを駆け抜けたのだ。

 勝ち時計の1分58秒5は、94年のナリタブライアンの1分59秒0を更新するレースレコード。そして単勝の1万1590円はレース史上最高配当。まさに記録尽くめの一戦となったのだった。

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