「桜花賞・G1」(13日、阪神)
2戦2勝の
エリカエクスプレスは9日、栗東坂路を軽快に駆け上がって態勢を整えた。前半は抑えを利かせ、軽いタッチでゴールへ。それでいながらラスト1Fを11秒7(4F54秒6)でまとめ切り、改めてポテンシャルの高さを存分に示した。
「先週あれだけやっている(3日=栗東CW6F78秒3)ので、しまいだけ馬なりで伸ばしましたが、
スピード能力が高いですね。普通に走っているのに時計が出ますから。
リラックスしていて精神的な成長がうかがえます」。見届けた杉山晴師は身体能力の高さを再確認したと話す。
自身が管理して20年に牝馬3冠を達成した
デアリングタクトと同じ
エピファネイア産駒。レースレコードで
フェアリーSを快勝したことで、戴冠への期待値は急上昇した。「(前走は)思った以上の力を見せてくれました。この条件がどうこうということはないですし、どれだけ平常心で臨めるかがポイントだと思います」。キャリア2戦、無敗での女王へ-。可能性を信じて桜の舞台に立つ。
◆調教診断 1週前追いの時点で、栗東CW6F78秒3-34秒8-11秒2と非凡な時計をマークしていたが、栗東坂路での最終リハではさらに上々な動きを見せた。気合が乗ったなかでも折り合いはしっかりついており、ラスト1Fは11秒7と一気に加速。抜群の伸び脚からも、やはり能力は一級品だ。