プリンシパルS2025に出走予定のレイニング(24年11月撮影、ユーザー提供:zatsumuさん)
昨秋の東京のデビュー戦を快勝したレイニング(牡3、美浦・国枝栄厩舎)が、プリンシパルステークス(3歳・リステッド・芝2000m)で日本ダービーの優先出走権獲得を狙う。
レイニングは父サートゥルナーリア、母クルミナル、母の父ディープインパクトの血統。母は15年の桜花賞で2着、オークスで3着。伯父のピオネロは16年のBSN賞を制するなど、ダート中距離で息長く活躍した。また、叔父のセレシオンは昨年の新潟記念の2着馬だ。
ここまで1戦1勝。デビューは昨年11月の東京だった。道中は後方だったが、直線で外からグイグイ伸びて、余裕たっぷりの差し切り。上がり3Fはメンバー中最速の32秒9を刻み、クラシック候補登場と思わせた。その後は休養を強いられたが、ここで待望のカムバック。約半年のブランクはハンデだが、ポテンシャルはこのメンバーでも上位だろう。
JRAのGIを22勝している国枝調教師だが、日本ダービーは9頭が挑んで未勝利に終わっている。来春に定年となるため今年がラストチャンスだが、現時点で出走可能な馬はいない。つまり、レイニングが悲願の日本ダービー制覇に残された最後の望みなのだ。優先出走権が与えられるのは勝ち馬のみ。どんな形であれ、結果が欲しい一戦となる。