「天皇賞(春)・G1」(5月4日、京都)
ヘデントールにG1タイトル獲得のチャンスが巡ってきた。夏の上がり馬の代表として挑んだ昨年の菊花賞。出遅れるも、徐々にポジションを上げて直線を迎えると、勝ち馬には2馬身半差つけられたが、マラソンレースにおける適性を示すには十分の内容であった。楠助手は「距離は問題ないと思います。折り合いに不安がなく、跳びも大きいので京都の外回りコースも合っていると思います」と不安はない。
抜群の動きを見せた1週前追い切り。美浦Wに真っ先にコース入りし、
レッドキングリー(3歳1勝クラス)と併せた。道中は
リラックスして追走すると、直線は鞍上の猛プッシュに反応。8F108秒0-35秒8-12秒0の好時計で併入した。
「体に余裕があったのでしっかりやっておこうと。予定通りで、ここからいい変化をしてくれたらいいですね。時計は速かったけど、馬は頑張っていたし、健康状態も悪くない」と同助手。G1初制覇に向けて、青写真通りに進んでいる。
ここまで8戦5勝。少ないチャンスを生かして、G1でも主役級の位置に駆け上がってきた。「左右の
バランスに課題があるので、本来は左回りの方がベターも、今回は外回りで広々としたコースなので。まだいけそうなら、ぎりぎりまで攻めるかも」と、さらなる上昇を求めて大一番に挑む。